ヴォルネイ プルミエ・クリュのワイナリー
ポマールの南続きになるヴォルネイは、コート・ドールの秀逸な赤ワインの最後の輝きのような村で、これから南になると斜面畑は白ワインにその栄光の恋をゆずることになる。(もっともサントネ村も残っているが)。このワインは王侯の酒として賞賛され、コート・ド・ニュイの名酒より高く評価された時代があった。
ヴォルネイはコート・ド・ニュイのシャンボールミュジニイやモレ・サン。ドニ村のワインに似たところがあり、スミレか赤スグリの香りがする実に優美なワインを出す。ただし、土質構成の関係で畑によってできるワインの質が違い、また造り手の考えの違いもあるため、同じヴォルネイと言っても2つの異なったタイプのワインがある。ひとつはポマールに似て骨格がしっかりして、肉付きが厚く、力強い濃厚タイプ。これに対して、他方は軽やかでソフト、しなやかな口当たり、繊細で洗練された優雅なタイプである。このことが、初心者をしばしば当惑させる。知名度がボーヌやポマールほど高くないので品質のわりに割安になっている。ブルゴーニュの赤の良さを満喫したければ、狙って良いワインである。
この村もポマールと同じように特級畑はなく、1級畑しかないが、クロ・デ。シェーヌとカイユレ・デシュの一部は特別扱いされてよいというのが定評。それに次ぐアン・シャンパンとタイユ。ピエも有名。なお、お隣のムルソー村の北端でヴォルネイ村と地続きの部分の畑から出る赤ワインは、ムルソー村産でありながらヴォルネイ・サントノの表示になる。

ドメーヌ・クロ・ド・ラ・シャペル
一面に広がるクロ・ド・ラ・シャペルの美しいぶどう畑には長い歴史が刻まれています。 かつてブルゴーニュ公が存在していた Volnay(ヴォルネイ)村の歴史と ドメーヌの名前にもなった素晴らしいチャペルの歴史が互いに交錯してきました。 クロ・ド・ラ・シャペルは元々domaine de la Bousse d'Or(ドメーヌ・ド・ラ・ブス・ドール)の一部でした。1 区画はサン・サクレマン同胞団が、もう一つの区画 はボーヌのカルメル派が所有していましたがフランス革命と協会財産の国有化の後、所有権が移りました。 ピナール家が両区画を獲得し、1865 年 Victor Boillot がひとつのドメーヌに統合。1937 年、クロ・ド・ラ・シャペルの名は INAO(国立原 ...
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