ボーヌのワイナリー
ボーヌボーヌ市はブルゴーニュワインの中心であり、ネゴシアンの街である。また。オスピス・ドボーヌは、まさにブルゴーニュ・ワインのメッカである。ブルゴーニュへ行ってこの街を訪れない人はいないだろうが、案外このBeaune自体の畑を見たり、そのワインをよくチェックする人は少ないようである。
ボーヌの街の裏手西側に出ると南北に広がる斜面がある。斜面は手前がゆるやかで奥のほうへ行くと急になる。またこの斜面の中央を切断するように西へ向かう県道970号線が丘を登っていく。一般的に見て、この道路より北側の畑のワインは遅熟・堅厚で、南側は早熟繊細である。また傾斜度の強い斜面(BressandesとかFèves)の畑は表土が薄く、ワインは個性が強い。Clos du Roiなどは長寿、砂利の多いGrèvesは深みとなめらかさのあるワインを出す。
ボーヌのワインは一般に軽くみられがちだが、これは誤解である。確かにその多くが、ネゴシアンの手にかかること、快適で飲み良いが、高尚さとか深みに欠けるような感じのワインになってしまう点はある。しかし、全体で450 haほどある畑のうち、3221 haまでが1級畑で、このような村は他にない。その1級の格付けも、けっして見かけ倒しではない。畑の土質と立地条件は優れているから、良い造り手のものは下手なポマールに負けない。1級の中でも、クリマ次希で個性がはっきりと違ってくるから、これを飲み比べるのはとても楽しい。

ドメーヌ・クロ・ド・ラ・シャペル
一面に広がるクロ・ド・ラ・シャペルの美しいぶどう畑には長い歴史が刻まれています。 かつてブルゴーニュ公が存在していた Volnay(ヴォルネイ)村の歴史と ドメーヌの名前にもなった素晴らしいチャペルの歴史が互いに交錯してきました。 クロ・ド・ラ・シャペルは元々domaine de la Bousse d'Or(ドメーヌ・ド・ラ・ブス・ドール)の一部でした。1 区画はサン・サクレマン同胞団が、もう一つの区画 はボーヌのカルメル派が所有していましたがフランス革命と協会財産の国有化の後、所有権が移りました。 ピナール家が両区画を獲得し、1865 年 Victor Boillot がひとつのドメーヌに統合。1937 年、クロ・ド・ラ・シャペルの名は INAO(国立原 ...
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