戻る

ワインのライフサイクル

Wednesday, 2021年9月1日 | 記事

ワインは時間の経過とともに味が良くなりますが、必ずしも好みの味になるとは限りません。タンニンと酸味がしっかり感じられ、少し硬めの味が好みという理由で若くフレッシュなワインを好む人もいます。

下記の図が示すように、ワインには3段階のライフステージがあります:若いワイン、熟成したワイン、劣化したワイン

  • 若いワイン

熟成に適したワインにとっての最初の段階です。タンニンが強く感じられ、ストラクチャーがしっかりしており、フローラルでフルーティな香りが漂います。オーク樽で熟成された場合には木の香りも加わります。若い時期には十分な酸味も味わえます。この時期には<後退>と呼ばれる期間があります。期間中は、いったん味が劣化しますが、そのステップを経て味わいが花開く次の段階へと進行していきます。<ボトル病>と呼ばれるその期間は数か月続き、ワインは固く閉じていてアロマが殆ど感じられません。
また、若い状態で飲むことを想定して造られるワインもあります。収穫の翌年に味わえる、タンニンが非常に少なく飲みやすいワインです。例えばロゼワインがその良い例として挙げられます。

  • 成熟したワイン

フルーティなアロマは熟成期間とともに糖度を増していきます。樽の香りが穏やかに変化していき動物性の香りが生じます。タンニンと酸味が抑えられるにつれて、ワインがより滑らかな印象に変化します。
この過程には、ピークの直前で、もう一度<後退>のステップがあります。

熟成がピークに達する時、ワインの風味はより複雑になり、アロマが最大限に表現され、より滑らかな味わいへと変化します。酸味は殆ど感じられなくなります。まさにその時が最高の飲み頃として推奨されます。とはいえ、もし力強く酸味の効いたワインの味が好みの場合は、もっと前にボトルを開けるのが良いでしょう。

  • 劣化したワイン

ピークに達した後は劣化へと向かいます。風味が失われていきます。つまりワインの酸化ということです。このフェーズはワインのカラーで判断できます。ブラウンがかった色へと変化していきます。また、ワインの酸化の状態は味からも識別できます。
酸化している場合は、テイスティングすると、殆どのアロマが飛んでおり、全く美味しさが感じられません。